生まれ育った家に旦那様を初めて案内した時
「マジ?トトロの家?トトロの森??」
と、驚かれた
私は田舎育ち
村の水道がひけず、山の水を水道管に通していた
だから水道から水は出なかった
お風呂は 五右衛門風呂(脱衣場なし)もちろんシャワーも無い 鉄釜の為お風呂の底は超熱くなっているので木の板(浮蓋という)を沈める 浮蓋を沈めるのにはコツがいる 浮蓋の凹と釜にある凸をハメて少しだけクルっと回すとハマる それを真っ裸できちんとハマるまでやる 後から入る人の中には小さな子供もいるのだから1番目に入り、浮蓋を沈める担当は責任重大である 冬は水道が凍るので熱くなり過ぎた湯船には雪を入れて適温にするのが当たり前
トイレは 家から外に出た小屋のボットン便所(電気は小さな電球) 落ちたら死ぬレベルの大きな肥溜め いっぱいになると母親がバケツで汲み出して家の前の畑に穴を掘って流していた もちろん臭い とても臭い
玄関は 左右横開きタイプの木の扉だったが、鍵が無かった 代わりに扉が開かないように端っこにそこそこ大きめの石を置いて寝た 寝る前に「鍵閉めた?」ではなく「石置いた?」が当たり前の会話だった 石は家の内側に置くので外出時には置けない どうしても置きたい時は、内側から石を置いて裏口から出たが裏口にも鍵は無いから意味が無い 泥棒に対してはほぼ無意味だがそんな田舎に泥棒が来るなんて誰も思っていない では何のために石を置くのかというと、野良猫の侵入を防ぐため 裏口の戸は手前に引く扉だったので猫では開けられない 横開きの扉はネコは開けてしまうので石を置く 寝る前に置いて寝ないと朝食卓の上が大惨事になるのだ 夜中トイレに行く時も眠い目を擦りながら石を置く
そんな田舎だから?なのかテレビゲームをやった事が無かった
近所の友達の家にファミコンがあっけど、その家は厳しい教育ママだった為1日30分までと決められていた
テレビももちろん1台だった ナイター中継のある夜はお笑い番組は見れない となると姉と兄と3人でトランプや花札で遊ぶ事が自然と当たり前だった
大晦日には、叔母も来て父も混ぜてみんなで夜通し花札で遊んだ みかんやピーナッツを得点にして大盛り上がりだった
こいこいじゃなくて、花合わせが好きだった
楽しい家族の絆みたいなゲームなのです
百人一首も大好きなんだけど、、、
長くなっちゃったからこれはまた別の機会に書きますね
今日も一日お疲れ様でした